校長メッセージ

校長

“日駒”進学型運営に込めた強い決意

令和5年3月の工業科卒業生を以て、創立以来115年間続けてきた工業科の運営を終えました。
いよいよ3学年全普通科生で、普通科専一完成年度になり、私共が長い間、抱いてきた夢が実現しました。新たな歩みのスタートです。
今までの長い歴史の中で培ってきた、生徒に一所懸命に向き合う先生たちの熱、面倒見の良さはこれからも大切に継承し、大学進学実績ではさらに高みを目ざして成果を追求していきたい、と考えています。また、時代の要請に合わせたICT教育、理数教育、英語教育にも積極果敢に取り組んでいます。

ただ、ここまで長く取り組んで来た、あらゆる学力レベルの生徒をそれぞれ確実に応援する基本姿勢は何よりも大切にしたいと、考えています。
具体的には、日頃の授業運営、放課後の補習を中心にした圧倒的基礎学力を確実に養成する姿勢、その基礎の上に進路指導部を中心に個別指導、進学ガイダンス、長期休暇中の講習会などの進学支援で難関大学へ合格する道筋はしっかり整っています。加えて、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学など、最難関大学合格を確実にする『日駒光風塾』も最強の大学進学支援システムとして成果を確実にしています。

日駒らしく進学型を強化する一方、私たちは生徒たちの将来に大学進学の成果だけでなく、もっと大きな目標を持ちたい。それは、私たち教員自身も含めて互いに、自らの人柄を磨いていくことではないかと思います。
人柄を磨き育てていくことの中に私たちの教育の本当の目標を見出していきたい。かつて技術者育成を専一に成果を積み上げてきた時代からそう考えてきた私たちは、いよいよ人柄を育むことを運営の中心において、生徒たちと接していきたい、と願っています。
人柄を育むとはどういうことかを、いつも私たち自身に問いながら、なお、私たち教員自身もどこまでも人柄を育むことを大切にして、学び続けることを実践していきたい、と真剣に願っているのです。


校長 大塚 勝之