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[キャンパスライフ]のメニューへ英語科の溝田恵子です。私はアメリカのシカゴに生まれて、アトランタで育ちました。小中高とアメリカで過ごしたあと、日本の大学に通いました。大学3年生のときには1年間フランスにも留学しました。
ものすごくグローバルな経歴ですね(笑)そうですか?私としてはあまり意識していないのですが…。でも、3年前に初めて高校1年生の担任になったとき、隣のクラスの先生が私のクラスの生徒に「担任の先生、どんな先生?」と聞いたそうなんです。そうしたら生徒たちは「外人みたい」と。生徒はほんの2~3日で日本人らしくない何かを感じたみたいですね。3年目の今でも、「先生!」と呼ばれるより、「Teacher!」と呼ばれることが多いです。
そんな溝田先生が、日本で教員になろうと思ったきっかけは何だったのですか?なんでしょうね。フランス語はもともと好きで、高校でフランス語を教えてくれた先生も大好きでした。だから言語が面白いという感覚はありました。そんな中、教職の授業で模擬授業を実際にやってみたときに、人に教えるのっておもしろいなと。また、日本人にもっと世界を見てほしいと強く思っていたこともあり、教員を目指すようになりました。
実際に教壇に立ってみてどうですか?とても楽しいですね。特に中学1年生の反応は最高です。中1のオーラルコミュニケーションの授業では、英語しか話せないふりをして教室に入っていきます。だから生徒たちが、とてもビクビクしていて。何をするにも反応が素直なので、私としてもとても楽しく授業をしています。
そういえば、溝田先生はオーラルコミュニケーションの授業のために、とてもたくさんの授業準備をされていますよね?そうですね。私は英会話の授業で、生徒たちになるべくたくさんの英語を口にして、耳で聞いてほしいと思っているので、授業に必ずゲームを取り入れています。そうすると生徒たちは楽しみながら英語を使うことができるんです。ただ、生徒たちのレベルにあった良いゲームがないので、自分で作っています。それに、この夏にカナダでたくさん新しいゲームを仕入れてきたので、、これから授業で使うのが楽しみです。
ここからはカナダ短期留学について、その魅力を教えてくださいいろいろな魅力がありますが、一番は生徒たちが自分たちだけで問題を解決していたことですね。やはり異国の地に来ると、わからないことがあったり、ホストファミリーとうまくコミュニケーションができなかったり、さまざまなトラブルが起きます。今回私は引率で一緒にカナダへ行きましたが、なるべく生徒たちだけで取り組めるようにギリギリまで手を貸さなかったんです。すると生徒たちが自分で考えて現地の人に状況を説明して解決してもらったり、お互い助け合うような姿が見られたりしました。日本だと、何かあると「先生!」と甘えてくる生徒たちが、自分たちで次々と問題を解決する姿はとても頼もしく見えました。
それは素晴らしいですね!ホームページの写真を見ていると、先生方もかなり満喫していましたよね?そうですね。引率していた私もとても楽しかったです。何しろ生徒たちが、すごく良い顔をしていましたね!目を輝かせている彼らを見られたことが、一番嬉しかったです。
なるほど。カナダでは生徒が成長する姿を見られたと思いますが、先生は生徒たちにどんな大人になってほしいですか?いつも言っているのは、自分に自信を持ってほしいということです。特に英語の授業を見ていると、質問に答えられる実力をもっているのに、間違えるのを恐れて、あえてわからないふりをしたりする生徒がいます。間違えてもいい、単語だけでも、ボディーランゲージでも、格好悪くてもいいから、自分の考えを相手に伝えることができるようになってほしいです。そして、いつか人に頼ることなく、自分ひとりで問題を解決する力をつけていってほしいと願っています。